7月某日、人生の先輩とサスケTeeの話

7月某日、人生の先輩とサスケTeeの話

目次

    コラムというより日記みたいな内容になりますが、近年稀に見るハッピーデーだったので記録に残します。

    サスケTeeとの出会い

    いつものようにInstagramを回遊していて、目に飛び込んできた投稿。

     

    「あれ、タイムスリップした?」
    (猫マン(夫)が少し前に下北のタイムスリップの話にハマっていたこともあり...)

    というのも.......

    コロナ禍くらいに深瀬昌久にドハマりし、2018年のKYOTOGRAPHIEをはじめいろんな展示やイベントにリアタイで行けなかった自分を悔やみながら生きていて、やっと行ける!!!とハスハスしながら行った「深瀬昌久 1961–1991 レトロスペクティブ」展(東京都写真美術館、2023年3月)で1枚のTシャツを購入しました。

     

    えええグッズなんてあったのかぁぁぁぁとまた自分のリサーチ力を悔やみながら、それがファッションブランドの「RIVORA(リヴォラ)」によるアートTシャツプロジェクトのものであることを知りました。

    確かその時にInstagramを見て、「遊戯」のTシャツもあったことを知ったのですが、その場(東京都写真美術館のミュージアムショップ、NADiff Baiten)にはなく....。キツネのふりのデザインを買いました。

    ▲多分その時に見た投稿。手前のが欲しかったやつ

    その後も引き続き再編集されてリリースされる写真集を買い、過去の写真集も見つかり次第に数万円で買い、KYOTOGRAPHIEのカタログも後追いで買い、、、とヲタ活を続けるわけですが、その都度頭によぎるのがサスケTシャツ...。

    他のデザインもほしい...サイズ違いもほしい...メルカリでないかな(なかった)...とか想いを馳せていました。

    そうして2025年7月。冒頭に戻ります。
    これはなんとしても行かねばと思い、一度は閉店日に行ってしまうという空振りを決めながらも、お店を早めに切り上げてタクシーで向かいました。

    人生の先輩との出会い

    ここで少しサスケTeeの話から逸れます。

    閉店と同時にタクシーに乗り、SHIKOHへ向かいます。
    ほどなくして、「雑貨屋さんとかですか?」
    運転手さんに訊ねられます。

    話しかけてくるタイプの運転手さんか、
    と思い「そんな感じです〜」と答えると、
    なんと

    「僕も20年くらいやってました」と。

    「に、20年って大先輩じゃないですか!個人経営ですか?」
    てな感じで人生の先輩インタビュータイムがはじまりました。

    若い頃から輸入雑貨店を個人経営で20年続け、その後タクシー運転手になったそうです。
    割とすぐに自己開示するタイプの私、お店の経営について日頃感じている悩みをさらけ出すと、当時を思い出しながら実践していたことや経営方針のススメを色々とアドバイスくださいました。

    会社員に戻れなくなってフリーランスになり、
    "終活"のために個人店店主になり約1年半...。

    最終的に店だけで食っていく!と意気込んで目標としつつも、1年目はとにかく楽しみながら勢いで仕入れて売ってを繰り返していました。
    が、今年に入って、確定申告を機に数字を見返したところ、利益率になんとまぁと絶望。笑 それからは、今年は本気で店だけで食っていくために色々と実践するYearにしようと心に決めたわけですが、いろんな本やコンサルの記事などを見て、色々と思考しては「うーん...」となる毎日。

    そんな中での運転手さんの言葉はとっても現実的で、20年やっていたからこその自信に溢れていてスッと入ってきました。そして何より重要だとおっしゃっていたのが
    「自分が楽しいのが一番。楽しくないと絶対に続かない。」

    当たり前にわかっているような気がしてたけど、最近は割と現実ばかりを追っていたことに気付かされました。もちろんそれも重要なんだけど。

    あと、近年の私は「個人店店主として生きる。将来は持ちビルで家賃不要で店をやりながら死んでいく」というのが人生の答えで最終ゴールだと決めつけていました。でも、冷静に考えると、普通に生きれば人生あと50年とかある。50年ってやばくないか?


    ちょっと写真が無さすぎるので大吉を挟みます

    50年間も今と同じようにネコ古着とネコ用品を仕入れて生きていけるわけがない。途中でもう猫砂とかおもちゃとかフードとかを売っている覇気がないネコオバァチャンに変身しても良いとは思っているけど。

    となった時に、20年続けていたお店をやめて、タクシー運転手になった運転手さんの選択がとても素敵に思えた。
    (深掘りしなかったけど、タクシー運転手も楽しんでいるように思えた)

    もちろん今は店が楽しいので店に全集中。
    でも今後何十年と経ったら世の中も、自分も何かしら変わっているはず。もしも今と全く違う形だったとしても、店にこだわらず、自分がその時にどうしたいかによって柔軟に生き方を選択できる人生を送ろうと思ったのでありました。

    と、20分くらいの短時間でたっぷりの刺激をもらい、人生の先輩から最後に「頑張ってください」という言葉をもらって、タクシーを後にしました。


    自分を見つめ直すこと、大事だよね

    やっと再会できたサスケTee

    目的地につく道中からいい時間を過ごしてしまい、ホクホクしながらSHIKOHに到着。

    外苑前から10分くらい歩いた閑静な場所にある、もうダンディズムが漂いまくった洗練されまくった大人中の大人なセレクトショップさんで、私みたいな大人になり切れていないネコ狂いが足を踏み入れて良いような場所ではないはずのお店です。

    でも数年間待ち焦がれていたサスケTeeを爆買いすることは心に決めていたので、勇気を振り絞って入ります。

    そこで待ち受けていたのは、店主様の温かすぎるおもてなし・・・。


    ▲かわいくておいしいクッキーとおいしいコーヒーまでいただきました

    RIVORAのアートTプロジェクトがこのサスケTから始まったこと、ローンチと同時にコロナになり、予定していた多くのイベントが中止になったこと、そして数年が経ちいかにしてこのPOP UPが開催される運びになったのか、このPOP UPの関係者にネコ好きが多く裏で"ネコパ"と呼ばれていることなど、たくさんのエピソードを教えていただきました。

    そしててっきり増産されたものかと思いきや、当時のものとのことで、在庫限りだと。

    ▲ということでちゃんと爆買いしました。

    レトロスペクティブ展の時からずっと欲しかった遊戯Tも.....

    ▲家宝すぎる

    財布の紐は緩むどころか解けてどこかへ消えました。でもとっても満足しています。

    さらにさらに、実はもうひとつとっておきのギフトをいただきました。
    それはまた後日....

     

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