フレーメンストアの主軸カテゴリ、ネコ古着。お客さまの中にはネコが好き・古着が好きな方はもちろん、古着屋さんをやられている・いた方もちょろちょろいらっしゃいます。そんな古着のプロの方々にご利用いただくのは畏れ多いですが、ネコ×古着で絞っているという点について「その観点があったか〜!」と言っていただけることもあり、その度ほくほくしている店主です。
また、「フレーメンストアをきっかけにネコ古着を集め始めました!」という声もちらほら。自分の変態的dig力が世の中の役に立っている(?)ということにも喜びとやりがいを感じております。
ということで、これまで培ってきたネコ古着ナレッジを惜しみなく出していくシリーズはじめます。古着に関する一般的・うんちく的ナレッジ(年代ごとの特徴とかタグとかステッチとか)は他にも情報たくさんあるのでほどほどに、ネコ古着だけにフィーチャーしていきます。
【ネコ古着入門】定番アイテム編
初回(本記事)は「定番アイテム編」。そこまで古着を買わない人でも見たことがあるであろう定番ネコ古着を紹介していきます。
それではイッテミヨ〜!
1. 有名キャラ系
まずは、古着に限らず世界的に有名なネコキャラシリーズ。
クリバンキャット(Kliban Cat)
ネコ古着の中で、「見たことある」ランキング1位に輝くであろうクリバンキャット👑
クリバンキャットは、1970年代にアメリカの漫画家バーナード・クリバン(Bernard "Hap" Kliban, B.Kliban)により生まれたキャラクター。1977年にハワイのお土産ショップ「クレイジーシャツ(Crazy Shirts)」社とライセンス契約がされたことで今でも愛され続けている定番ハワイ土産が爆誕。
古着屋にはもちろん、ご自宅や実家にあるという方も多いのではないでしょうか🏝️
クリバンについてはこちらの記事でも詳しく紹介しております📖
▶︎ ネコ古着界のレジェンド「クリバンキャット」
モリス(Morris the Cat)
1959年創業のキャットフードブランド、9Livesのマスコットキャラクター。1970年代からTV CMで人気を集め、"世界一有名なネコ"と呼ばれるほどに。
2012年のアメリカ大統領選に立候補したことでも有名(結果、オバマ大統領に敗れる)。
クリバンと並んで古着屋によくいるネコ代表かと。
ガーフィールド(Garfield)
1978年、漫画家ジム・デイヴィス(Jim Davis)による新聞連載コミックから生まれた猫キャラクター、ガーフィールド。コレクターも多い印象です(特にエキゾ・ペルシャと暮らすフラットフェイス界隈の方々)。
80年代からアニメ化や映画化もされ、グッズ展開も豊富。今でも“世界で最も発行紙数の多い漫画”としてギネス認定されているそう。
古着はもちろん、ぬいぐるみやフィギアを置いているお店も多いですね。
これまでのガーフィールドラインナップはこちら
▶︎ 世界一有名なコミカルネコ、ガーフィールド
フィリックス(Felix the Cat)
1919年に漫画家・アニメーターのオットー・メスマー(Otto Messmer)によって生み出されたキャラクター。戦前のアニメーション黄金期を支えた存在で、彼もまた"世界一有名なネコ"と呼ばれる。
現在知られる丸みのあるデザインは、助手ジョー・オリオロ(Joe Oriolo)によるリブートによるものらしい。
ディズニータグ(@ The Walt Disney Co.)付きの古着を見かけますが、フィリックス自体はディズニーキャラではなく、一時期ディズニーがライセンス管理をしていた際に生まれた商品らしいです。
これまでのフィリックスラインナップはこちら
▶︎ 世界一有名な黒ネコ、フィリックス先生
2. 前後ネコ系
続いては、近年ネコ古着の価値を爆上げしている人気デザイン。ネコが数匹並んでこちらに向かって歩いていて、フロントには正面、バックにはお尻と両面プリントがデザインされたものです。あいみょん、テイラー・スウィフトなどの著名人が着用して人気が爆発したという経緯もあり、価格も高騰中。
リンダ・ロリ(Linda Lori "Heads & Tails")
New YorkのLinda Lori Sportswearによる前後プリントシリーズ。
ネコ以外にもイヌやウマ、クマなども出しています。テイラー・スウィフト(青ボディ)、あいみょん(水色ボディ)が着用していたのをきっかけに人気が急上昇。前後ネコ人気の火付け役。
ヘップ・キャット(HEP CAT "Cats Coming and Going")
前後ネコの本家、A.M GRUPKE氏が"HEP CAT"として1986年よりリリースしている"Cats Coming and Going"シリーズ。名前の通りネコだけに特化していて、このシリーズ以外にも数々のネコ狂いTeeを生み出しています。
前後ネコシリーズはこれらを真似た(オマージュした)デザインが当時から現在に至るまでたくさん存在します。ネコ古着コレクターは1着は持っておきたいですね🐈
前後ネコについてはこちらの記事でも詳しく紹介しております📖
▶︎ 前後ネコ古着の話
これまでの前後ネコラインナップはこちら
▶︎ 大人気「前後ネコ」古着
有名キャラもの・近年の人気デザインに続いては、古着屋でよく見かけるネコ古着カテゴリをご紹介します☝️
3. 動物愛護団体・チャリティ系
The Humane Society of the United States(HSUS)
1954年設立、アメリカ最大級の動物保護団体のチャリティTee。"MEMBER"というのが目につくものは大体コレな気がします。00sが多く出回っている印象。白ボディに写真やかわいいタッチのイラストなど割と着やすいデザインが多く、ネコ古着入門にピッタリ。
その他ローカル保護団体
HSUSが一番よく見ますが、それ以外に地域密着の保護団体のチャリティグッズも。
以下どちらも偶然ミシガン州ですが、各州や地域の団体が作ったグッズを探すのも面白いと思います。
▼1896年設立、ミシガン州アナーバーの保護団体「Humane Society of Huron Valley(HSHV)」のスウェット
▼1935年設立、ミシガン州動物虐待防止協会(Michigan Anti-Cruelty Society, MACS)のチャリティTee
4. 観光地お土産系
続いてこちらも州や地域ごとのコレクションが楽しめるネコ古着カテゴリ。観光エリアやリゾート地、国立公園・動物園、博物館などさまざまな観光スポットからネコTeeが出ています。
▼ フロリダ州・サニベル島のお土産Tee
▼ こちらもサニベル島
▼ テネシー州、メンフィス動物園の90sお土産Tee
▼ マウイ島
5. アート系
最後に紹介するのは、ネコに限らず古着界隈で人気のアートTee。どっからどこまでがアートなのかわからぬが(究極全部アートだと思ってる)、ここではよく見るネコ古着でアーティストクレジットある系の代表的なやつをピックアップします。
ボブ・ハリソン(Bob Harrison)
リアルタッチで少し丸みを帯びた感じのネコイラストはほぼこの人と言っても過言ではないくらいよく見かけます。ネコと花、ネコとぬいぐるみなどキュートなモチーフもあれば、"STRESSED OUT!"のようにファニー系もある。総じてリアル<キュートな感じなネコなのが特徴。
これまでのボブ・ハリソンラインナップはこちら
▶︎ ネコ古着界の重鎮、ボブ・ハリソン
ヴァージニア・ミラー(Virginia Miller)
こちらもリアルタッチの線画アーティストですが、ボブ・ハリソンよりもさらにリアル、線が柔らかく、キュートというより美しい感じの印象なのが特徴。ポートレートが多い。
スタジオQ(Studio Q)
ネコに限らず古着界のアート系代表と言っても良さそうなくらい人気なStudio Q。80s〜90sに活躍したデザインスタジオのようです。リアルタッチなものが多いですが、"See Food"(2枚目の写真)のようなトンチの効いたイラストものもあります。
同じリアルタッチでも、ネコの目元だけを集めたり、品種まとめだったり、ボブ・ハリソンやヴァージニア・ミラーよりもネコ変態味がある印象です。
これまでのStudio Qラインナップはこちら
▶︎ 知る人ぞ知る?Studio Qのネコ古着
ネコ古着の世界入門として、巷の古着屋でもよく見かける定番ネコ古着をピックアップしてご紹介しました。
次はもう少しニッチな企業もの・キャットフードブランドものを紹介していきます!
乞うご期待